「子宮頸がん」の初期には、自覚症状がないため、検診で見つかることも少なくありません。進行するにつれ様々な症状があらわれます。
ごく初期に発見できれば、多くの場合、子宮を温存することができますが、進行すると子宮全体の摘出などの手術や、放射線や薬を使った治療が必要となり、妊娠や出産に影響を及ぼします。
原因は、ほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。多くの場合、性交渉によって感染すると考えられています。発がん性HPVは、すべての女性の約80%が一生に一度は感染していると報告があるほど、とてもありふれたウイルスなのです。つまり、性交渉の経験のある女性なら誰でも発症の可能性がある病気なのです。
この子宮頸がんを予防するワクチンの接種が、2009年12月に開始されました。
3回接種することで、この発がん性HPV16型、18型の感染から、長期にわたって体を守ることが可能です。
ただし、このワクチンはすでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治したりする効果はありません。あくまで接種後のHPV感染を防ぐものですから、11歳から14歳のうちに接種することが望まれます。
ワクチンを接種した後には、注射した部分が痛むことがありますが、通常数日間程度で治ります。
詳しくはこちらをご覧下さい。